消費生活注意喚起速報
検索やアフィリエイト広告で知ったサイトで商品を購入したら、「違うものが届いた」、「外国から粗悪品が送られてきた」などの相談が急増しています。購入先が信頼できる事業者なのか確認をした後に注文されますようお願いします。2月2日の速報でご案内した「特定商取引法に基づく表記」がない、表記があっても住所や電話番号等がないサイトは法律を遵守していないサイトです。住所や電話番号があったとしても、実在するサイトの住所を盗用したり、実際に電話してみたら全く繋がらない場合もあるので注意が必要です。また、サイト内や電話での会話で日本語が不自然な場合や無料通話アプリでしか事業者と連絡できない、させないサイトも同様に注意が必要です。店頭購入のように、注文しようしている商品がいくつ、いくらで、どこから発送されるのか、返品や不良品の場合の補償はどうなるのか、定期購入なのか等の確認をしっかりすることがあなたの財産を守ります。
詐欺サイトや偽サイト等にだまされて個人名義等の口座に振込んだお金はまず取り戻せません。ではクレジットカードで決済すれは大丈夫かというと必ず返金されるとは限りません。返金をするかしないかを判断するのはクレジットカード会社だからです。また、クレジットカード会社の判断について相談窓口から問合せをすることはできません。
ネット通販トラブルの中で最も相談が多い定期購入契約において何がトラブルの原因になっているのか、右の動画を視聴してトラブル防止にお役立てください。
アフィリエイト広告に関する相談が増えています。
通信販売サイトには「特定商取引法に基づく表記」を掲載する義務があります。注文する前に必ず表記内容を確認し、信頼できる事業者かどうか確認をしましょう。実在する他事業者に成りすましている場合や、所在地が日本国内であるにもかかわらず海外から粗悪な商品を発送させるケースもありますので注意が必要です。また、お試し1回限りのつもりが気づかない間に定期購入契約になっているという相談が急増しています。安いからと安易に即決しないで、一度周囲の人に相談してみましょう。
アフィリエイト広告とはSNSやブログ等のサイト運営者が、広告主からの依頼を受け画像等のリンクを表示させ、クリックやタップをすることで広告主が運営するサイトに遷移させて商品購入を誘引するものです。アフィリエイト広告は商品の割安感を強調しているものが多数存在し、遷移したサイトで商品を注文・お金を払ったら「偽サイトだった」、「購入先と連絡がとれない」、「意図しない定期購入を契約させられた」などの相談が寄せられています。
令和5年4月1日から12月31日まで78件の相談がありました。
詐欺等 |
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店頭購入 |
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訪問販売 |
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訪問購入 |
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通信販売 |
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電話勧誘販売 |
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特定継続的役務 |
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連鎖取引 |
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送りつけ |
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借金 |
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その他 |
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住宅関係 |
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パソコンやスマホの偽警告画面に注意!記載された連絡先には電話をせず、まずは相談窓口にご相談を。
上の画像はウイルスに感染したという偽警告画面ですが「トロイの木馬」も同じで、大手IT会社を装った電話番号に電話をさせ、「復旧費用」と称してクレジットカードの番号を入力させ高額決済をさせたり、コンビニ等で販売している高額なプリペイドカード型電子マネーを購入させてお金を騙し取る「サポート詐欺」です。相談者は慌てて電話をすることなくシャットダウンしたため被害はありませんでした。また、相談窓口で偽警告画面を消すための情報提供も行い、問題は解決しました。
パソコンで干支のイラストを使ったハガキを作成しようと、ネットで無料のイラストを検索、綺麗なイラストを見つけたので、そのサイトに遷移した。ダウンロードをしようとイラストをクリックした瞬間、「トロイの木馬に感染した」との警告画面が表示された。そこには大手IT会社の連絡先もあった。しかし、電話番号が不自然だったこともあり、そのままパソコンをシャットダウンした。再起動しても警告画面が表示されるとの相談が寄せられました。
サブスクの解約忘れに注意!
海外サイトには特に注意! 入会した事業者の所在地がアメリカなどの海外にある場合、事業者名、IDやパスワードなどの情報がないと解約は困難であり、解約できなければ半永久的に料金を支払わなければならなくなる可能性が極めて高くなります。仮に事業者が判明しても言葉の壁があり、確実に解約できる保証はありません。海外にあるサイトと契約するということは、このようなリスクがあるということを知っておくことがトラブル防止につながります。海外の消費者トラブルについてお知りになりたい方は越境消費者センターのホームページをご覧ください。
サブスク(サブスクリプション)とは、商品やサービスを一定期間、一定額で利用できる仕組みをいいます。例えば、1か月間、980円で契約内容に含まれる映画や音楽を好きなだけ楽しめるというのがこれに当たります。入会(契約)後は「〇ヶ月無料」という事業者が多いですが、無料期間終了後は自動更新となり、視聴している、いないにかかわらず契約を解約しない限り継続して料金が発生します。商品やサービスを利用しておらず入会した事を忘れてしまい、身に覚えのない請求がきたという相談が寄せられました。入会時の事業者名、設定したIDやパスワードなどの情報がないと解約することができなくなることがあります。また、クレジットカードで料金を支払っている場合、カードを解約したり、カード番号を変更しても支払いを免れることはできません。入会時に事業者から送信されるメール等は大切に保管し、解約忘れに注意しましょう。
「〇〇ペイで返金します」という新手の詐欺に注意!
国民生活センターホームページ 2023年9月23日:公表 【新手の詐欺】
外国からの電話に注意!
自分の携帯電話に、発信番号の先頭に+1(アメリカ合衆国・カナダ)がついた+1-xxx-xxx-1234から電話が来た。電話に出てみると、パスポートが悪用されているので、本人確認のため氏名と生年月日を教えてほしいとのことだった。動揺してしまい、氏名と生年月日を教えてしまった。
外国からの電話を受け、嘘の話を信じてしまい個人情報を詐取されたという相談がありました。先頭に+1のような国番号がついた電話番号には十分に留意し、個人情報を伝えないようにしましょう。特にクレジットカード番号やネットバンク、インターネットバンキングなどのパスワードは絶対に他人に伝えてはいけません。心当たりがない番号は無視するのが被害防止につながります。また、海外からの着信を拒否したい場合は契約している電話会社に問い合わせてください。
国番号 | 国名 | 国番号 | 国名 |
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1 | アメリカ合衆国 | 63 | フィリピン |
1 | カナダ | 65 | シンガポール |
31 | オランダ | 66 | タイ |
33 | フランス | 82 | 韓国 |
34 | スペイン | 84 | ベトナム |
39 | イタリア | 86 | 中国 |
41 | スイス | 91 | インド |
43 | オーストリア | 351 | ポルトガル |
44 | イギリス | 420 | チェコ共和国 |
49 | ドイツ | 852 | 香港 |
52 | メキシコ | 853 | マカオ |
60 | マレーシア | 855 | カンボジア |
62 | インドネシア | 886 | 台湾 |
数十年前に退会したはずなのに会費の請求書が突然送られてきた。
内容:数十年前に多様なサービスを受けられる有料会員になった。1~2年後に退会手続を完了させ、会費の滞納もなかったにもかかわらず、今ごろになって会費が未納だと高額な請求書が送られてきた。
退会手続きに不備があった等、会員資格を喪失しておらず会費が未納であれば、定期的に事業者等から催告書などが送られてきます。数年後に突然高額な請求書が送られてくるということはありません。また、きちんと退会手続きが完了していれば会費を支払う法的義務はありません。このような請求書がきたら慌ててお金を払わず、まずは周囲の人や相談窓口に相談しましょう。
更新日:2024年03月01日