会津美里町のデータヘルス
年に一度の「健康診査」を習慣づけましょう
自覚できない症状や病気などの早期発見のためにも、定期的な健康診査の受診が必要となります。年に一度の「健康診査」を習慣づけましょう。
第3期会津美里町国民健康保険 保健事業実施（データヘルス）計画
診療報酬明細（レセプト）や特定健康診査データ等を分析し、重点的に取り組むべき課題や目標を明らかにして、効果的かつ効率的に保健事業を実施・評価できるように令和6年度から令和11年度を計画期間とする「第3期会津美里町国民健康保険事業実施(データヘルス)計画を令和5年度に策定しています。
健康医療情報の分析
データヘルス計画に掲載している健康医療情報分析を下記1と2に紹介します。
1.死亡要因の約5割が生活習慣
【令和元年度死因別死亡率（人口10万対）】
死因別死亡率（人口10万対）は、福島県、国と比較すると高い傾向にあります。
死因別では、高い順に悪性新生物、心疾患、脳血管疾患であり、生活習慣病が要因と考えられます。
注釈 生活習慣病とは…
「食事や運動、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣がその発症・進行に関与する疾患群」のことを指します。
2.令和4年度医療費及び疾病内訳
令和4年度の国民健康保健加入者のうち、40～74歳の方の医療費は16.7億円です。
医療費の多い疾病の割合では、新生物(がん)、心疾患など循環器系の疾患、糖尿病など内分泌栄養及び代謝疾患といった生活習慣病に関連する疾病が約44％を占めています。
生活習慣病等の詳細な医療費では、循環器系疾患は高血圧症で約3割、内分泌、栄養及び代謝疾患は糖尿病で約6割、尿路性器系疾患は、腎不全等で約7割を占めています。
このように、国民健康保険の健康医療情報からも確認できるように、死因の約5割は、がんや心臓病、脳卒中などの生活習慣病です。生活習慣病の予防と早期発見・治療に重要となってくるのが、「特定健診・特定保健指導」の定期的な受診です。
年に一度は必ず健康診査を受けましょう
「特定健診」とは40歳から74歳の方が受診するメタボリックシンドロームに着目した健康診査で、腹囲、身体測定、採尿、採血、問診のほか、必要な方に心電図や眼底検査を行います。
生活習慣病のリスクを早期に発見し、その内容を踏まえて運動習慣や食生活、禁煙といった生活習慣を見直すために「特定保健指導」を行い、内臓脂肪を減少させ、生活習慣病の予防・改善に繋げます。
このことから、健康状態の確認と生活習慣病の早期予防のために、必ず健康診査を受けましょう。
注釈 メタボリックシンドロームとは…
内臓脂肪が過剰に蓄積されていることに加え、血圧上昇、空腹時の高血糖、脂質の異常値などがみられる状態のことをいいます。
お腹周り(腹囲)が男性85cm以上、女性90cm以上に加えて、
1血圧が高い、2脂質異常、3血糖値が高い のいずれか1つでメタボリックシンドローム予備軍、2つ以上でメタボリックシンドローム該当者と判定されます。
【令和3年度特定健診実施結果】
【特定保健指導率の推移】
町では、保健師や栄養士による保健指導に強化しています。結果、令和4年度には60.2%の指導率で、令和3年度からは約21ポイントも上昇しています。
注釈 県と国の令和4年度数値が未確定のため、グラフに表していません。
【令和3年度の男性特定保健指導】
【令和3年度の女性特定保健指導】
更新日：2024年04月01日