人事評価制度
町では、職員のやる気や向上心、能力を高め、行政サービスの質の向上につながるよう人事評価制度を導入しています。
人事評価制度の導入について
導入の目的
地方分権への対応や厳しい財政状況を克服するための行財政改革の推進、また高度・多様化する町民の要望に応えた各種のまちづくり事業等、会津美里町の行政を取り巻く環境は年々厳しさを増し、職員に求められる能力も変わってきています。
このような厳しい時代を乗り切るため、これまで以上に人材育成が重要になってきています。本町では、人材育成をより実効性のあるものとするため、人材育成基本方針を平成18年度に策定し、人事評価制度については平成20年度より制度設計に取りかかり、平成22年度からの試行期間を経て、平成25年度から本格導入をすることとなりました。
人事評価制度は、「職員一人ひとりの能力開発と人材育成を図り、職員のやる気や向上心を高め、組織の活性化を進めていく」ためのシステムとなっています。
参考
会津美里町人材育成基本方針 (PDFファイル: 267.9KB)
求められる職員像
人材育成基本方針では、本町が直面する行政課題に的確に対処できる職員を育成するために、次の「4つの求められる職員像」を掲げました。全職員がこの職員像を目指して自己を伸ばすことが求められています。
1.町民が主役であるとの認識を持った職員
地方分権時代のまちづくりを担う自治体職員は、地域全体の状況を常に視野に入れながら、町民の立場に立って物事を考え、地域に関する情報等を町民と共有し、政策形成を進めるなど、町民主体のまちづくりを進めることが求められています。
具体的には、次のような職員像を目指します。
- 地域の状況を視野に入れ、町民と施策を語り合える職員
- 地域の課題を積極的に発言できる職員
- 町民の立場に立って物事を考え、行動できる職員
2.町民に公正・公平・誠実に対応し、信頼される職員
町民と職員が互いに力を合わせてまちづくりを進めていくためには、町民に公正・公平・誠実に対応し、町民から信頼される職員として、日頃より自己研鑽に努めることが肝要です。
具体的には、次のような職員像を目指します。
- 公務員として高いモラルを持ち、町民に信頼される職員
- 役所の論理にとらわれず、町民の立場で考えることのできる職員
- 地域に誇りと愛情を持ち、理解を深めていくことのできる職員
3.広い視野と先見性を持った職員
社会環境の変化や新たな時代の動きを的確に把握して地域の課題に取り組み、広い視野と先見性を持って解決にあたることのできる職員が求められています。
具体的には、次のような職員像を目指します。
- 仕事に限りない情熱と先見的なビジョンを持った職員
- 町民への情報提供とわかりやすく説明できる職員
- 情報の収集・処理・分析能力など高い資質をもつ職員
- 施策を自分のこととしてとらえ、常に費用対効果を意識する職員
4.自らの責任で考え、新たな課題に挑戦する職員
職員は、行政のプロとしての意識を常にもち、行政の執行や施策決定に際しては、町民が容易に理解でるように分かりやすく説明を行う責任があります。そのためにも、地方自治体職員としての専門的な知識や技術等を身につけることが不可欠であり、強い責任感と新たな課題に挑戦していく積極的な姿勢が求められています。
具体的には、次のような職員像を目指します。
- 課題に積極的に対応し、豊かな発想力を持って望む職員
- 何事にも挑戦する気概と行動力を持って望む職員
- 町民の立場に立ち真剣に議論する情熱と勇気を持った職員
- 町民に対してわかりやすく説明する知識や表現力を身につけた職員
職階に求められる役割と責任
職員は、昇任するに従い、主事、主査、主任主査、副主幹、係長、課長補佐、課長と職階が上がっていきます。人事評価では、それぞれの職階において求められる役割と責任が求められています。
人事評価の構成と実施方法
人事評価の構成
会津美里町の人事評価は「業績評価」と「能力行動評価」の2種類で構成されています。仕事の実績面でも評価し、人材育成につなげます。
- 「業績評価」は、担当している職務の業績の貢献度について評価するものです。業務の年間目標及び目標達成のための具体的な手立てを設定し、期末に達成度合いを評価します。目標以外の業務についても役割達成度を評価します。
- 「能力行動評価」は、被評価者の職位に求められる職務遂行に必要な知識や技術、能力と職務に取り組む勤務姿勢や態度として表れる意欲等を、職位ごとに設定した評価項目と着眼点に基づき評価します。
参考
評価対象期間
人事評価の対象とする期間と評価基準日は、以下のとおりです。
業績評価
評価対象期間 4月1日から翌年3月31日
能力行動評価
評価対象期間 10月1日から翌年9月30日
人事評価の方法と手順
(1)業績評価
- (ア)個人業務目標の設定(年度当初)
- 年度初めに上司と部下で面談を行い、町の政策目標等から課や係の目標や課題を設定し、そこから職員個人別の役割責任と分担に基づいて、個人の当該年度の業務目標を設定します。
- 業務目標以外の担当業務についても、役割分担や当年度の課題や留意点を明確にします。
- (イ)中間の進捗状況を確認(中間評価)
年度の中間期又は業務の中間期に上司と部下(被評価者)で面談を行い進捗状況を確認及び評価し、今後の対策を検討します。 - (ウ)期末の業績評価(期末評価)
期末に業務目標の達成度とその他担当業務の実績についての業績評価を行います。
(2)能力行動評価
- (ア)能力行動評価の内容確認(年度当初)
職階ごとに設定された「評価項目と定義・着眼点」を確認します。
評価項目と定義・着眼点は、会津美里町に求められる能力や態度の基準となります。 - (イ)日頃の行動・姿勢の確認(中間期)
- 本人、評価者ともに、日頃の行動や勤務姿勢を観察し、良くできた点、不足していた点を確認します。
- 上司は、評価の際に曖昧な記憶に頼らないで済むように、適宜、記録やメモをつけます。
- (ウ)能力・行動姿勢評価(期末)
評価期間における能力・行動や勤務姿勢についての評価を行います。
(3)評価結果の本人への開示と説明・アドバイス
- 評価の結果は、本人へ開示します。
開示の方法は、上司(1次評価者)が1次評価後に本人と面談し、評価結果と評価理由を説明します。その際に今後の成長のためにアドバイスや話し合いを行います。 - 上司(1次評価者)は、本人への開示と説明を行なった後、1次評価シートを2次評価者に送付します。
- 2次評価者は、評価終了後、本人(被評価者)へシートを送付し、1次評価者との違いがあれば説明を行い、フィードバックします。
この記事に関するお問い合わせ先
総務課 総務係
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更新日:2023年05月01日