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積み重ねた250年の経験が、濃醇な美酒を醸し出す。

更新日:2017年04月02日

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会津美里町の高田地域に居を構える白井酒造店。江戸時代中ごろ、1765年創業の歴史ある酒蔵です。平成27酒造年度東北清酒鑑評会では純米酒の部最優秀賞を初受賞。同年度の全国新酒鑑評会でも金賞に輝き、福島県の金賞受賞銘柄数4年連続1位に貢献しました。現在の蔵元は9代目となる白井栄一さん。祖父と父親の後を継いで「萬代芳」などの日本酒づくりに取り組んでいます。地元で有機栽培された酒造り用の米、五百万石を使う点が特徴のひとつ。なるべく地元の素材を使い、自然に近い形でつくりたいとの思いから、自然発生する乳酸のみで発酵させる山廃仕込みでの酒づくりに取り組んでいます。

萬代芳、伊佐須美の杜、風が吹く…多彩な味でファンを魅了。

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白井酒造店が手掛けるのは「萬代芳」「伊佐須美の杜」「風が吹く」といった銘柄。このうち萬代芳は蔵の伝統銘柄で、地元を中心としたファンに愛されています。「伊佐須美の杜」は、白井さんの父親である先代が手掛けた銘柄。その味は最優秀賞受賞という形で世に認められました。そして白井さん自ら生み出したのが、山廃仕込みの生酒「風が吹く」。濃醇な味わいが人気で、現在では売上の半分がこのお酒によるものなのだそうです。ただし小規模な蔵で人数も少ないだけに生産量は限られてしまいます。白井さんは「きちんとしたお酒をつくれる量にしています」と品質重視の姿勢を強調していました。

 

いい酒づくりを基本に精進。ようやく先代の背中が見えるように。

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白井さんは大学で経営学を修めた後、実家に戻って家業を手伝い始めました。しかし約1年後に父親を亡くし、祖父らと酒蔵を守ることに。当時は「いい酒をつくれば売れる」と言う父親に、若さから「いい酒と経営は別」と反発することもありましたが、現在ではやはりいい酒づくりがすべての大前提であると考えるようになりました。父親の死後は売上が半分に落ちましたが「最近ようやく当時に迫るところまできました」と笑顔で話しています。ちなみに父親が亡くなる直前につくっていたのが伊佐須美の杜。蔵を代表する味を目指そうと、地域の象徴である伊佐須美神社の名前を冠したのだそうです。

厳しい境遇にも負けることなく、真摯に美味しい酒づくりを追求。

2016年には長年頼りにしていた杜氏も亡くし、名実ともに白井さんが酒づくり全体を取り仕切るようになりました。そもそも現在の杜氏を置かない態勢も、小さな蔵に合った方法として杜氏が指導したものなのだそうです。そんな独自の酒づくりに励む白井酒造店では、蔵での直販を行わず取材や見学もほぼ受け付けていません。一見頑固に思えますが、そこには酒蔵を観光地にするのではなく、あくまで「美味しい酒をつくることでみなさんを楽しませたい」という蔵元の思いが貫かれているのです。強く冷たい風が吹く、冬の会津美里町。厳しい環境こそが、味わい深い酒を醸し出すのかもしれません。

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