メニューにジャンプ コンテンツにジャンプ

トップページ > あいづみさと 美の旅ガイド > 伝統を守る人々 > 100年にわたって受け継がれる、会津桐と匠の技。

100年にわたって受け継がれる、会津桐と匠の技。

更新日:2017年02月27日

003-かねはち-01 

会津地方の中部では、昔から桐材を使った工芸品づくりが盛んです。会津美里町の新鶴地域にある株式会社かねはちでも、大正時代から約100年にわたって桐たんすをはじめとした家具や工芸品を生産。社長を務める渡部隆さんは3代目にあたり、弟である専務の武さん、息子である常務の洋之さんらと日々家業に励んでいます。かねはちは桐の原木を製材し、製品の生産も手掛け、販売まで行うなど桐製品生産に一貫して取り組んでいるのが特徴です。原木の段階から桐に触れているため、素材としての善し悪しや使いどころなどに精通しているのが強み。適所に適材を用いたものづくりを心掛けています。 

地元の会津桐にこだわり、自然な製法にこだわる。

 003-かねはち-02

桐は軽くて加工しやすく、耐火性や調湿性にも優れた素材。中でも会津桐は高い知名度を誇っています。寒暖差が素材の密度を高め、硬くて光沢のある桐を生み出すのだそうです。その会津桐を使うことこそが、かねはちのこだわりです。自然素材だけに「時間が掛かっても、自然に合わせた手法で加工するのが大切」と隆さんは語ります。40年ほど掛けて育った原木を製材し、さらに10年ほど寝かせて乾燥。受注生産を基本に、お客様の要望をうかがって形にしていきます。本社ギャラリーには、そうして作られた家具や工芸品を展示。最近では洋間にも馴染むチェストやベッドが人気なのだそうです。 

すべての桐が唯一無二の素材。オーダーメイドならではの魅力。 

 003-かねはち-03

自然素材だけに、桐材の出来はひとつひとつ違います。硬さ、色、木目の入り方などがすべて異なるため、同じやり方で同じように仕上がる素材はないのだそうです。そういった状況もあって、かねはちでは完全オーダーメイドを基本にしています。武さんは「みんなと同じ物を使っても味気ないのでは。逆に自然素材の面白味を感じられるのが魅力」と桐材のよさを指摘していました。職人として一人前になれる年数については、兄弟そろって「何年たってもなれない」との答え。いい物ができた次の瞬間にもっといい物ができるのではと考えてしまうため、職人の仕事には終わりがないのだそうです。 

専門知識より職人の技より、使う方の目線を大切にした仕事を。

専門知識と細やかな技術が欠かせない職人の世界。そんな仕事の中で大切にしていることを尋ねると、武さんから「お客様にとって使いやすい物を作ること」という答えが返ってきました。素材の見極めや手先の技術も大切ですが、やはり使う方の目線こそが最も大切なもののようです。生活様式や建物は時代とともに変わるため、できるだけお客様のご要望に合った物を提供できるよう努力しているのだとか。「桐を使って新しい物を開発していくことが、次の世代に技術を残すカギになる」と語る洋之さんの言葉には、伝統文化としてだけでなく伝統産業としてどう継承するかという思いがにじんでいました。

このページに関するアンケート

情報は役に立ちましたか?
このページは探しやすかったですか?

注意:寄せられた意見などはホームページの構成資料として活用します。なお、寄せられた意見等への個別の回答は、行いません。住所・電話番号など個人情報を含む内容は記入しないでください。