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会津本郷焼の歴史と、伝統の技を受け継ぐ宗像窯。

更新日:2017年02月27日

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会津本郷焼の中でも長い歴史を持つ窯元のひとつ。福岡県の宗像大社から、布教のために会津にやって来た宗像出雲守式部を祖としています。奈良時代の767年に移住してから代々神官を務めていましたが、1719年から焼物をつくり始め、江戸時代後期には神官を辞めて焼物に専念するようになりました。1958年には「にしん鉢」が国際的に評価されるなど、現在当主を務める8代目の宗像利浩さんも含め、長い歴史とともに数々の受賞歴を持つ窯元として知られています。また、宗像窯が所有する東北地方最古の登り窯は、会津本郷焼の歴史を物語るシンボルともなっています。

見た目、手触り、重さなど五感すべてを意識して制作。

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8代目の宗像利浩さんは1957年生まれ。物心がついたころから陶芸に携わり、以来長い年月を掛けて会津本郷焼に打ち込んできました。ものづくりにおいては「ものを五感で見ること」を重視。「西洋と違い、和食器は手で持って食べるのが大きな特徴」との言葉通り、形や色といった見た目だけでなく、手触りや重さなども意識したものづくりを追求しています。自身の名前を冠した代表作「利鉢」は1997年に日本陶芸展賞を受賞し、2003年には文部科学大臣賞にも輝きました。その作品群には「日本の器ならではの価値や美しさをどう表現していくか」というこだわりが貫かれています。

先人が残してくれたものを、未来へ伝えていくこと。

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宗像窯を語るうえで不可欠なのが、1958年にベルギーのブリュッセル万国博覧会でグランプリを受賞した「にしん鉢」。6代目の頃に手掛けたもので、どっしりした形や深い色合いが印象的な作品です。会津地方の風土を象徴する作品が評価されたことは、この土地に根付く文化そのものが評価されたことを意味していました。こういった先人の遺産と伝統を受け継いだことに対し、利浩さんは「いろんな方がいい縁をつないでくれたからこそ、いまの自分がある」と感謝を惜しみません。「受け継いだものを次の世代につなぎ、そのよさを伝えていきたい」と語る瞳は、会津本郷焼の未来を見すえていました。

会津の素晴らしい文化そのものを、どう発信していくか。

現在の宗像窯では、利浩さんの息子である利訓さんも作品づくりを行っています。利訓さんが取り組むのは、白緑釉による繊細で鮮やかな表現。それに対して利浩さんは「いまは息子と一緒に取り組んでいますが、いろいろと意見をくれるので耳を傾けています」と語り、新たな刺激になっていることをうかがわせました。しかしながら利浩さんにとっての会津本郷焼は、ものづくりの域を越え「いかに発信していくか」を追求する段階に入っているようです。焼物や町という枠で考えるのではなく「会津地方全体ではぐくまれてきた素晴らしい文化を発信していかなければ」という言葉に、その強い思いが現れていました。

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