特集 今から始めるからだの整備 アーカイブ
一日の始まりと終わりにからだを整備してみませんか?
冬の間、家の中でも簡単にできる運動を紹介します。この運動は「うんどう教室」でも行われているものです。
おはよううんどう
体の大きな5つの関節(足首・ひざ・腰・肩・首)を下から順番にゆっくり・大きく回します。
足首とひざ回し
- 足の幅を、握りこぶし一つ位開いて立ち、ひざに手をあてて、ゆっくり大きく回す。
- 左右5回行う。
腰回し
- 両足を腰幅位に開いて立ち、腰を後ろに引く。
- ゆっくり大きく回す。
- 左右5回行う。
※ひざを曲げない、背筋を伸ばし、頭を動かさない。
肩回し
- 腕を後ろから前にゆっくり大きく回す。
- 腕を前から後ろに同じように行う。
- 5回ずつ行う。
※腕を上にあげたときは、二の腕が耳に触るぐらい、しっかり伸ばすよう意識する。
首回し
- 肩の力を抜き、手を後ろで組む。
- 頭の重みを感じながら、5回左右交互に回す。
※目を廻さないよう、目を開いて、左右交互に回す。リラックスして行う。
こんなときおすすめ
朝起きたときに!
おはよううんどうは、動き出す前に身体に対して「動くよ!」と合図を送るうんどうです。身体の大きな関節に油を差すようなつもりでゆっくり・大きく動かします。血液の循環が良くなり、ひざ・腰・肩の動きが楽になってきます。
ありがとううんどう
肩・腕の疲れを取る簡単なストレッチ 深呼吸でリラックス
腕の疲れを取る
- 片方の腕を手のひらを上に向けて、まっすぐ前に伸ばす。
- もう一方の手で、伸ばしている手の指先をつかみ手前に引っ張る。
- 痛みを感じる少し手前で止め、10数える。
- 左右同じように行う。
肩の疲れを取る
- 片方の手を反対側の肩に軽く乗せる。
- もう一方の手をひじに当て、あごの下に押し込むように力を入れ、10数える。
- 左右同じように行う。
全身つぼのうんどう
- 片方の腕の手のひらを正面に向けて、まっすぐ前に伸ばす。
- もう一方の手で、伸ばしている手の指先を親指から一本ずつ手前に「ぎゅ-っと引っ張り、イチニーのサン!」で弾く。
- 全ての指を行う。
深呼吸
- 両腕で胸を開くようにしながら、鼻から息を吸い、その後、腕を閉じながら口から大きくゆっくり吐き出す。
- 3回行う。
こんなときにおすすめ
1日の終わりに(お風呂の中や就寝前に)
ありがとううんどうは、肩や腕の緊張を緩めることで、全身をリラックスさせ、そして疲労回復につながります。1日中のんびり過ごしたと感じる日でも、筋肉は動いています。また、腕の疲れや肩への負担は、毎日少しずつ積み重なります。自分の身体に「ありがとう」と感謝する気持ちで行いましょう。
運動ってめんどくさいと思っていませんか。でも大丈夫、とても簡単!
そんなあなたのための〝からだ〟の整備
運動不足にならないために、どんなポイントがあるのでしょうか。本郷地域で平成12年から行っている「うんどう教室」の指導をしている財団法人体力つくり指導協会の西城眞人さんに話を聞きました。
たいていの人は体を動かしたくない
体を動かすことが好きな人、トレーニングをして体を鍛えたいと思っている人は、「イヤイヤ」でなく、自分から進んで、体を動かします。そういう人については、特に問題はありません。今まで続けていたことをそのまま続けていけば、体力は維持されていきます。
しかし、たいていの人は基本的に楽をしたいので、体を動かすことは嫌なものです。しかし、体を動かさないとどんどん体が衰えてしまいます。それを防ぐためには、『イヤイヤ』でも、体を動かすことが必要になります。もともと嫌なものであれば、その『イヤイヤ』がなるべく少なくすることが、長く続けることの一番の秘訣といえます。それには何が必要でしょうか。いろいろな運動があるなかで、できるだけ簡単なもの、自分にあったもの、自分が気に入ったものを選ぶことが重要です。
「こんなに簡単なこと」というのが一番のポイント
私たちが行っている運動は『からだを整備する運動』といいます。年齢が上がってくると、自然に体力は落ちていきます。この運動は、年齢が上がるにしたがって、落ちてしまう体力をなるべく今の段階に維持できるようにすることを目的にしています。機械も油をさしたり、点検などをして、長く動くように整備します。それと同じで、人間も運動によって、今ある筋肉を使えるようにするということ、私たちは意識性の関与といっていますが、それが『からだを整備する運動』です。
この運動は、やってみた人も『こんなものでいいの」と思うほど簡単なものです。これがポイントで、運動をやりたくない人(イヤイヤな人)にも運動を習慣化してもらうようになることがねらいです。4~5ページに紹介したものの他にも、とても簡単にできる「つまづかないうんどう」「ふらつかないうんどう」などもあります。
年齢が上がってくると自然に体力は落ちてしまいます。何もしなければ、体力はどんどん落ちて、体を動かすこともどんどんおっくうになってしまう体力低下の悪循環に陥ってしまいます。その悪循環にならないように、体を動かして、体を整備して、体力低下のスピードをゆっくりにすることで、いつまでの健康な生活が送れるようになります。
健康づくりの運動を続けていって、年齢が上がっても、自分でできることが5年前と同じならば、ものすごく向上しているということなんです。
からだを整備する運動でもっと楽に動くからだを
『からだを整備する運動』は、体を鍛えて強くする運動とは違います。よく農家の方が「私は農作業で動いているから、運動不足ではない」といいます。確かに農家の方はよく動いていますが、体にかかる負担が大きいので、体のいろいろなところが痛いという人も多いのではないでしょうか。
そういう農家の方がこの教室に参加したときに、「今まで肩や腰が痛かったのが、この運動をしたら、楽になって、ますます農作業ができるようになった」という感想をいただきました。この感想がからだを整備する運動の効果といえます。この運動は、自分の体に無理はかけませんし、自分のペースで行うものです。また、疲労回復にも効果があります。
『からだを整備する運動』は、体を鍛えることが目的ではなくて、もっと体が楽に動くようにするために行う運動といえます。


